まさとの感想コーナーは、一人でも多くの方にクラシック音楽の素晴らしさを知って頂くこと、
また各楽団、各ホールの素晴らしさを伝えるために書かせて頂いております。
主旨をご理解いただけます事、心よりお願い申し上げます。 管理人・まさと
なお、この感想はファンとしての一個人のコメントになりますので、ご了承ください。

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第13回  〜月光色:雲の合い間に見えるおぼろ月の光〜

第13回 2012年 春 〜月明かりに揺れて〜  2012年6月23日(土)

「小山実稚恵の世界」第13回レクチャー&サロン 2012年6月10日(日)


12年間・24回リサイタルシリーズ 小山実稚恵「ロマンの旅」第13回

〜月明かりに揺れて〜
月光色:雲の合い間に見えるおぼろ月の光


2012年6月23日(土)
15:00 開演

会場:Bunkamura オーチャードホール (東京)


バッハ:
平均律クラヴィーア曲集
第2巻より第14番 嬰へ短調 BWV883
シューマン:
4つの夜想曲 作品23
ベートーヴェン:
ソナタ 第14番 嬰ハ短調「月光」作品27-2
〜休憩〜
ショパン:
ノクターン 第5番 嬰ヘ長調 作品15-2
ポロネーズ 第7番 変イ長調「幻想ポロネーズ」作品61
ドビュッシー:
映像 第2集より 第2曲「そして月は廃寺に沈む」
ベルガマスク組曲より 第3番「月の光」
ラヴェル:
グロテスクなセレナード
ラ・ヴァルス―舞踊詩

<アンコール>
ショパン:ノクターン 作品9-2 変ホ長調
シューベルト:即興曲 作品142-3 変ロ長調
ショパン:ワルツ 作品69-1(第9番)変イ長調








小山実稚恵さんの動画
(オーチャードホール動画より)
今日は折り返し再出発の旅立ちです。
梅雨の真っ最中ですが、今日の渋谷はうす曇のまずまずのお天気です。
いつも思うのですが、オーチャードでのロマンの旅は開演前から熱い熱気とワクワク感、そして大きなパワーの様なものを感じます。それを示すかの如く今日も入場時間を待つ多くの観客でホール前は溢れていました。
そして皆さんの目はキラキラと輝いていて、これから旅立つ音の旅へ期待を込めて船出を待っていました。
入場すると今日のプログラムとそして折り返しの再出発にと、小山さんの感謝の気持ちとして特製のチケットホルダーが添えてありました。ちょっとした心使い、小山さんのお気持ちが本当に嬉しく感じます。おなじみのプログラムも今回で13冊目になりますが、内容の充実度には素晴らしいものがあり、毎回楽しみにしています。
そして今回のプログラムの最後に書かれています小山さんのメッセージの中に新しい子猫の紹介もありました。
ファンの皆様は既にご存知かと思いますが、小山さんの最初の愛猫でありますルビン君が昨年の11月17日の朝方に亡くなってしまいました。17年間小山さんのピアノを聴きながら暮らしていました。一時期は悲しみにくれる日々だったと思いますが、次男のマルコ君がルビン君の分まで頑張ってくれて、今も元気に毎日を過ごしています。そして妹のララちゃんが5月の下旬に小山家の一員となりました。まだかわいい子猫ですがとても元気一杯のララちゃんの様で、小山さんがコンサートから帰宅されると玄関先でお出迎えをしてくれるとても可愛い子猫ちゃんです。
そんな訳で昨年は大震災や恩師であります田村先生の死去、そしてルビン君の事や悲しい出来事が多かったのですが、今年は明るい話題を皆様へもお届け出来る嬉しい年でもあります。

そして開演時間になり着席しました。
舞台には毎回、目と香りを楽しませてくれるお花がピアノの横に配置されています。
そして小山さんは月が描かれたとてもシックで美しいドレスで舞台へ・・・・・
お花とスタインウェイ、そして月のドレスの小山さんととても神秘的な雰囲気の中で演奏が始まりました。
まずはバッハから。月夜のロマンの旅への出発です!
今日のスタインウェイはバランスがとても良く、そして音色、響きも最高の状態でした。
バッハの平均律クラヴィーアはもの悲しい中にも神秘的な音の世界を体験出来ました。
シューマンの4つの夜想曲は、月夜を感じながらピアノの音色に酔いしれていました。
そして月光、クラシック音楽を聴かない人でもこの曲は聞き覚えがあると言うくらい有名なピアノソナタ。
エピソードとして、ベートーヴェンが月夜の街を散歩していると、ある家の中からピアノを弾く音が聞こえた。良く見てみるとそれは盲目の少女であった。感動したベートーヴェンはその家を訪れ、溢れる感情を元に即興演奏を行った。自分の家に帰ったベートーヴェンはその演奏を思い出しながら曲を書き上げた。これが「月光の曲」である。とされています。
第一楽章は心に響く月光ソナタを十分に楽しませて戴きました。この瞬間に味わう至福の時間。本当に生きてて良かったと思える瞬間でもあります。第二楽章は軽快なスケルツォ。ここで一気に心は開放され優雅な気分に浸ります。
そして第三楽章。ベートーヴェンの感情が一気に炸裂したと言って過言の無い名演奏。ベートーヴェンが髪を振り乱して目の前で弾いている。素晴らしい。。。演奏後は観客の皆さんもこの素晴らしい感動に大きく答えました!ブラボーと大きな拍手。オーチャードホールは感動の渦に包まれました!!!
小山さんのベートヴェン。本当に素晴らしかったです。これからも是非ベートーヴェンも聴かせて戴きたいと思います。
休憩時間になりホワイエを散策しましたが、月光で感動した皆さんがあちらこちらでその余韻を語り合っていました。
そして後半はショパンのノクターン。いつも聴いている曲でもあり懐かしさと共に心が温まる思いがしました。
ドビッシーは幻想的で月の光を全身で感じることが出来ました。あの熱いベートヴェンとこの心穏やかなドビッシー。小山さんはピアノと言う楽器で全てが表現できる。ピアニストとしての才能を天から授けられた方なのだな、と改めて思いました。
そして何と言っても圧巻だったのはラベルのラ・ヴァルス。度肝を抜かれました。
ダイナミックレンジを心余すこと無く表現した聴き応え十分な曲で、小山さんはおそらく一番得意とする所では無いかと思います。それにしても1台のピアノでここまで表現出来るとは。小山さんの限りないエネルギーとパワー。そして英知を感じる事が出来ました。もちろん、演奏後は月光を上回る大歓声!素晴らしかったです!!!!!

アンコールは熱く火照った心を優しく包んでくれる曲が3曲です。ショパンのノクターン、シューベルトの即興曲、そしてショパンのワルツ。小山さんの優しい心使いを感じる選曲でした。

小山さん。今日もありがとうございました!
後半のロマンの旅も楽しみにしていますので、どうぞお身体をご自愛戴きまして頑張って下さい♪




今日はまずまずのお天気です

109前交差点



文化村入り口

オーチャード入り口



素敵な花屋さん

くつろげる喫茶店



沢山のチラシ・全て文化村の催し物です

小山さんのチラシも・・・



のどかな雰囲気です




エレベーター横にも小山さんのポスターが

次回のチケットを窓口で購入されています



小山さんの写真が組み込まれいます




オーチャードの外壁

小山さんのポスターも・・・



入場開始を待つ皆さん

沢山の人で一杯でした



入場開始となりました

1階ホワイエ




CDも発売されていました



喫茶コーナーです

生ハムの販売もされています。美味しそうです!



2階ホワイエ









開演前の様子です




とても鮮やかなお花です



本日のお花

イメージ<月光色>
雲の合間に見えるおぼろ月の光

ユリ
グロリオサ
ヒマワリ
モカラ(ラン)
トルコギキョウ
<緑>
ドウダンツツジ
マンサワ
スモークツリー
アスパラ(金ぬり)
ブラックリーフ
モンステラ



終演となりました




アンコールと本日のお花をスマホで・・・

今日も大盛況でした!




アンコールは3曲弾いて下さいました



沢山の献花がされていました

月があしらわれた素敵なドレスです。
<撮影・掲載 了解済み>



ハンドブックにサインを戴きました

情報満載のプログラムです
<クリックで拡大>



特製のチケットホルダーまで戴きました

次回コンサートのチラシです
<クリックで拡大>



先日オープンした渋谷ヒカリエ

今日のハチ公前は歩く場所も無い位の混雑でした

Date: 2012/6/23(土)

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 オーチャードシリーズ「小山実稚恵の世界」第13回レクチャー&サロン会

小山実稚恵の世界  レクチャー&サロン会

2012年6月10日(日) 15:00〜17:00
会場:オーチャードホール レッスン室

<前半>
レクチャー
小山実稚恵 X 萩谷由喜子(音楽評論家)


<後半>
サロン会



東京も梅雨入りしましたが、今日は曇り空で雨は大丈夫そうです。
レクチャーのお相手が音楽評論家の萩谷由喜子さんと言うことでこの日を楽しみに待っていました。
2時30分に着くと丁度受付が始まった所でした。
オーチャードのレッスン室で行われるこのサロン会も13回を迎える事になるのですね。
ロマンの旅が始まってから7年を迎え世の中は本当に色々な事があり変わってきましたが、このシリーズは毎回順調に進み、そして沢山のファンの方たちに夢と希望を与え続けています。
前半は萩谷由喜子さんとのレクチャーで後半が小山さんを交えたサロン会となります。
時間になるとオーチャードの司会の方の案内で小山さんと萩谷さんが登場されました。
萩谷さんは目の覚めるような着物姿、小山さんは月光をイメージした素敵な衣装です。
今回のテーマが〜月明かりに揺れて〜 月光色:”雲の合い間に見えるおぼろ月の光” となりますが、地球では日食と月食で大きく沸いた年になり、ひょっとして小山さんはそこまで読んでプログラムを作り上げていたのでは。とその才能に計り知れない驚きを覚えました。
レクチャーは萩谷さん、小山さんの対談と共にロマンの旅で演奏される曲のさわりの部分をまじかで演奏してくださる。と言った素晴らしい企画です。
特に印象的だったのはベートーヴェンです。下の写真でも紹介しましたがベートーヴェン直筆ファクシミリの楽譜も見せてくださり、その印象も語られていました。今回の月光は小山さんにとって最近レパートリーに入れた曲と言う事も知り、新鮮な感動を覚えました。きっと小山さんはこの曲を大切に暖めていたのだなぁ、と演奏をまじかで聴きながら感じました。
23日のオーチャードでは、この月光を心の底から楽しみにたいと思います。
ドビッシーの月の光もさわりの部分を演奏してくださいましたが、小山さんの演奏にしばし時を忘れその音色に酔っていました。
萩谷由喜子さんはご存知の方も多いと思いますが、音楽雑誌のショパンなど沢山の音楽雑誌への執筆、またご自身の著書も多数出されている才女であり、またお人柄もとても魅力的で素晴らしい方です。特に彼女が書かれている著書はとても興味深く、また素晴らしい内容なので、お読みになることをお勧めいたします。
=>こちらです
お二人の素晴らしい談話はファンの皆さんを更に音楽の世界へと導いて下さるものでした。
ためになり、そして楽しかったレクチャーは1時間ほどで終わりました。全員での集合写真を撮ってからサロン会へと移りました。24回シリーズの折り返しと言うことで、今回のレクチャーサロン会には多くの方が参加され、皆さんワインを片手に小山さんとの談話を楽しまれていました。

小山さんの第13回音の旅は、6月13日札幌コンサートホール、6月17日大阪 いずみホール、そして6月23日のオーチャードホールと巡って行きます。
また会場で皆さんとお会いいたすことを、楽しみにしています。




■マイシート・サロンフレンズのご案内=> こちらです



ハチ公前交差点

文化村前交差点



文化村入り口

喫茶コーナー




レクチャー&サロン会の案内



レクチャー前

ベートーヴェンの自筆譜ファクシミリ



レクチャーの様子






サロン会です。沢山のファンの方が参加されました。



ファンの皆さんと楽しく談話する小山さん

萩谷由喜子さんと小山実稚恵さん
素敵なお二人です!
<撮影・掲載 了解済み>



サロン会の集合写真です。
参加者が多く、2回に別れての撮影でした。


Date: 2012/6/10(日)

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