まさとの感想コーナーは、一人でも多くの方にクラシック音楽の素晴らしさを知って頂くこと、
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主旨をご理解いただけます事、心よりお願い申し上げます。 管理人・まさと
なお、この感想はファンとしての一個人のコメントになりますので、ご了承ください。

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第14回  〜夜のしじまに〜黒:漆黒の夜・闇への不安

第14回 2012年 秋 〜夜のしじまに〜  2012年11月10日(土)

「小山実稚恵の世界」第14回レクチャー&サロン 2012年10月29日(月)



12年間・24回リサイタルシリーズ 
小山実稚恵「ロマンの旅」第14回

〜夜のしじまに〜
黒:漆黒の夜・闇への不安


2012年11月10日(土)
15:00 開演

会場:Bunkamura オーチャードホール (東京)


シューマン: 森の情景 作品82
ラヴェル: 「夜のギャスパール」
〜 休憩 〜
ショパン: ノクターン第13番 ハ短調 作品48-1
ショパン: バラード 第4番 ヘ短調 作品52
スクリャービン: ソナタ 第9番「黒ミサ」作品68
グラナドス: ピアノ組曲「ゴイエスカス」
― 恋するマホたち 第1部 より
第4曲「嘆き、またはマハと夜うぐいす」
シャブリエ: ブーレ・ファンタスク

<アンコール>
ショパン:ノクターン 第1番
ヴィアルド:セレナード
スクリャービン:左手のためのノクターン





今日は朝からとても素晴らしいお天気です。
日差しが当たる所では、少し汗ばむ位の陽気です。
そのためか、渋谷の街も人で溢れていました。
文化村に着くと、まずToday's Programs の案内が目に飛び込んで来ました。
ロマンの旅 第14回 15:00 からと表示されています。
そしてオーチャードホールの入り口に着くと入場を待つ沢山の人が列を成していました。
エスカレーターを降りる所からホールの入り口まで列が繋がっていました。
入場を待つ瞬間。このワクワクした気持ちは何とも言えず心地良いものです。
そして入場時間となり、チケットを片手に皆さん入場されています。
チラシの中に新たなコンサートを発見しました!オーチャードホールでのニューイヤーコンサートです。

2013年1月2日・3日 15:00 オーチャードホール ラフマニノフ・パガニーニラプロディーです!!!!
小山さんの出演は決まったばかりの様です=> こちらです

そして客席に着くと照明が落とされ雰囲気は盛り上がってきます。
〜夜のしじまに〜と黒がテーマですが、舞台の花も黒を基調としたとてもゴージャスなものです。
先日のレクチャー&サロン会でも花の一部ですが飾られていましたが、黒の花と言うのは存在しないので色を着色したりかなり手間が掛かっている様です。
小山さんも勿論黒に赤い刺繍が施された素晴らしドレスで照明の光に鮮やかに照らしだされていました。
花、ドレス、そしてピアノと3つの黒で絶妙な雰囲気を醸し出していました。
まずはシューマンの森情景です。目を閉じて暗闇の森の中を散策する。鳥が不気味な声を上げて飛び回る。
小山さんのピアノと共に森の中を散策し、そして森から出ました。今日のスタインウェイも最高のコンディションでした。
小山さんの指から放たれる1音1音がホールの中を鮮やかに響き渡ります。
曲が終わっても長い間静寂が続きました。このコンサートは小山ファンで溢れていますが、皆さん曲の聞き方を心得ていましてピアノから小山さんの指が離れた後も静寂が続き、そして酔いしれています。
2曲目のラヴェル、本当に素晴らしかった!勿論その素晴らしさは言葉では表現できませんが、目頭が熱くなり、そして鳥肌が立つ、そんな感覚で「夜のギャスパール」を聴きました。ラベルの音の世界。満喫しました!
休憩時間。いつもならホワイエに沢山の人が繰り出しているのに皆さんの殆どが客席に。前半の興奮覚め止まず自席に佇んでいる様に思えました。
そして後半のショパンの2曲。僕の一番好きな曲が続きます。
壮大なノクターンの第13番。何とも形容し難い物悲しげなショパン。胸が締め付けられる想いで聴きました。
バラードの第4番。何度聴いても素晴らしい!小山さんのショパンで何度涙したことか・・・・・
スクリャービンのソナタ 第9番「黒ミサ」、このプログラムを一番象徴している曲でその暗黒の世界にただただ浸っていました。
グラナドスの音の響き。酔いしれるならこの曲ですね。スペインの香りが場内を包み込みました。
今日の選曲も本当に絶妙な配列で息も切らせぬこの感動は小山さんならではのプログラミングだと思いました。
最後はシャブリエ。小山さんのピアノで聴ける唯一の時間。至福のひと時を上げなさい。と言われたら、まずはこの時間を上げたいと思います。
今日のコンサートは静寂もテーマの一つになっていました。
素晴らしかった事は聴衆の皆さんがこの事を十分に理解されていて、曲が終わった後の静寂の時間を十分に味わっていたこと。そして更に驚いた事はブラボーの叫びが一度も無かった事。本当に皆さん、今日のテーマを理解されていたのだなと。その事にも大きく感動しました!アーチストと聴衆が一つになったコンサート。「小山実稚恵の世界」も成熟期を向かえ、このシリーズの持つ意味を聴衆の皆さんが理解し楽しまれている。真の意味で芸術の極みをこのシリーズは示していると感じました。
アンコールは3曲。 ショパンのノクターン 第1番、そしてあまり耳にしないヴィアルドのセレナード。そして最後はスクリャービンの左手のためのノクターンで優しく場内を包み込み終演となりました。
次の第15回が楽しみです・・・・・





ハチ公前 交差点

東急文化村前 交差点




文化村前の沿道でジャズが演奏されていました

文化村入り口




オーチャードホールへの案内



文化村今日の予定 15時より「小山実稚恵の世界」



喫茶コーナーも大賑わい




入場開始前ですが、既に沢山の方が並ばれています

エスカレーターの所まで繋がっていました



入場時間になりました



始まる前のドキドキ感が心地良いです



次回、第15回の案内も・・・




今日は黒を基調としたお花です

地味な配色ですが、高貴な雰囲気が漂っています



開演前の様子です
2階のホワイエ






喫茶コーナーも賑わっています



CDコーナーにも沢山の人が・・・



終演となりました

今日は黒を基調としたドレス・・素敵です!
<撮影・掲載 了解済みです>



今日のお花の案内があります





壁に埋め込まれているモニュメント



すっかり日は落ちていました



夕方のハチ公前広場

ハチ公に挨拶をして渋谷を去ります



このプログラムは宝物にしています
<クリック>

「小山実稚恵の世界」のガイドブックにサインを



「小山実稚恵の世界」の案内のチラシ
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次回(第15回)のチラシ
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レクチャー&サロン会の集合写真


Date: 2012/11/10(土)

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 オーチャードシリーズ「小山実稚恵の世界」第14回レクチャー&サロン会

小山実稚恵の世界  レクチャー&サロン会

2012年10月29日(月) 19:00〜21:00
会場:オーチャードホール レッスン室


<前半>
レクチャー
小山実稚恵 X 片桐卓也(音楽評論家)


<後半>
サロン会



今日はオーチャード公演前に行われているレクチャー&サロン会です。

7時になると係りの方のご案内があり、その中で今年は黒がテーマなので、毎回舞台を飾っている素晴らしい花もその色合わせにだいぶご苦労をされたとの事でした。
そして片桐さんと小山さんが登場されました。
片桐さんはこれまでにも何回か小山さんとレクチャーされていますが、恐らくこの方のお人柄だと思いますが、とても真面目で造詣が深いトークにはいつも感銘しております。
ロマンの旅は第1回は白から始まりましたが、折り返しを過ぎた所からこの黒へ。。。

片桐さんと小山さんのお話はシューマンの森の情景から。。。まず森に足を踏み入れる所からはじまります。
シューマンの「森の情景」はシューマンが心の森を散策するような作品です。
その第4曲目では、青白い花が咲く中に地面に染み込んだ血を吸った赤い不気味な花が一輪咲いています。
そしてラヴェルの「夜のギャスパール」は水の精・絞首台・スカルボ(小悪魔)などが描かれている。そしてショパン2曲とスクリャービンへと続きます。
ここで小山さんが「森の情景」の一部ですがお弾き下さいました。
僕はピアノから数メートルの席だったのですが、これだけ近い場所で聴くと音と共に小山さんの息使いを感じる事が出来ます。
スクリャービンはラフマニノフとは同じ先生についたライバルだった様で2メートル近い大男と小男のスクリャービンは2人ともとてもピアノが上手だったのですが、僅差でいつもラフマニノフが特賞になっていたようです。ロマンティックな音楽を貫いたラフマニノフに対してスクリャービンの音楽は年と共にどんどんと変化していき、神秘主義の世界に突入していった。
ここでスクリャービンも触り部分ですが弾いて下さいました。
グラナドスはゴヤが描いた絵の「マホ」(伊達男)と「マハ」(粋な女)をモチーフに曲にしましたがその中で夜に美しい声で鳴くうぐいす。
小山さんは、ここでもこのグラドナスも弾いてくれましたが、これがもう最高に素晴らしい!!!目の前で聴くグラドナス。もう例え様のない感覚に心が震えました。
そして最後の曲にシャブリエのブーレ・ファンタスクとなり、ここで暗い森の中から抜け出す事になります。
この様に今回も小山さんの想いが沢山詰まった回になります。
そして最後に片桐さんが先日のサントリーホールで行われたフェドセーエフさんとのラフマニノフについての感想を述べられましたが大絶賛されていました。音としての素晴らしさを超えたフェドセーエフさんとの精神的な繋がりと信頼感がオーケストラにも現れていてそれが最大限に表現されていたと言われてた様に思います。

レクチャーが終わった後は恒例の集合写真を撮りそしてお待ち兼ねのサロン会となりました。
サロン会は立席のバイキングスタイルですが、小山さんは各テーブルを回りファンの皆さんと楽しい語らいをされていました。
楽しい一時も終演となり夜の渋谷の街を抜けて帰路に着きました。

では、11月10日に皆様とお会いする事を楽しみにしています。。。。。





■マイシート・サロンフレンズのご案内=> こちらです こちらにも



夜の渋谷・・・ハチ公前交差点

109前



文化村前交差点

平日なので空いています



レクチャー&サロン会の案内

ピアノの横に小山さんと片桐さん



リラックスした中でのサロン会

この花は11月10日の舞台に



ピアノの前で・・・
<撮影・掲載了解済み>
レクチャー&サロン会の集合写真






Date: 2012/10/29(月)

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